お金と時間 どっちが大事?って話
FIREを目指す皆さんが自由な人生を送る上でもっとも大事な物。
それは「お金」、「健康」そして「時間」です。
この三つの中で一番大切なものは何であるか、皆さんは即答できますか?
「お金」「健康」「時間」の中で一番大事なのは「健康」
自由な人生を送るには「健康である」ということは不可欠です。
- 行動する自由
- 車イスではいけない場所がある
- 誰かの助けを必要としないと外出できない
- 好きな物を食べる自由
- 甘いものを制限しなくてはならない
- やりたい仕事をする自由
- 歩けない身体ではプロサッカー選手になれない
- 不健康であることによる制限
- 毎週病院に行かなければならない
- 毎日薬を飲まなくてはいけない
など、状況にも異なりますが、不健康であるということは何かしらの制約を受けており、自由を制限されてしまいます。
「多額の資産」、「健康」と「時間」の中で一番大切なのは改めて言うまでもなく「健康」です。
「お金」「時間」どっちが大事?
一番は健康であるということは多くの皆さんが共感してくれると思います。
では「お金」と「時間」ではどうでしょうか。人によっては意見がわかれるような気がしますが、実はこれもほとんどの人が同じ意見であると思います。
「時間」の方が「お金」よりも大事。
なぜほとんどの人がそう思うのかを例を挙げてみましょう。
ある100歳の男性は10億円の現金を持っています。
あなたは現在20才です。
この老人からこんなことを言われたらあなたはどうしますか?
10億円あげるからワシの身体と君の身体交換してくれんか?
10億円か…
40年働いたとして、平均年収2500万円…
悪くない話だな。
なんてことには絶対になりません。
日本人男性の平均寿命は84歳です。
この老人が100歳の時点で健康であるかも怪しいですし、100歩譲って健康だったとしてもあと何年生きられるのかわかりません。
つまりは「あなたが今後生きる時間」と「10億円+あと少しの余命」では等価交換にはならないということです。
圧倒的に、
「あなたが今後生きる時間」>「10億円」
という式が成り立ちます。
10億円が100億円になったところで回答は変わりません。
1000億円でも変わりません。(1000億円ともなるとあるような気もしなくも感じてきますが…)
老人の立場になってみれば、10億円を持っていれば10億円で交渉し、100億円持っていれば100億円で交渉します。
老人も「多額の資産」よりも「今後80年生きられる時間」の方が大事だと思っているからこそ交渉しているのでしょう。
死ぬときに人生の中で一番大金持ちになっていたってしょうがない。
これは皆さん全員が納得することだと思います。
使わないお金なんてただの紙切れです。
貯金や投資している方にとっては、ただ目の前の画面に映っている数字です。増えようが減ろうが現実の世界では何も変わっていません。
さっきの例で1000億円なら「うーん、悩むなぁ…」と考えた方。
「自分の人生の80年という時間」と「1000億円」が同じ価値を持つか悩んでいるんですよね。ということは
「自分の人生の1年という時間」は「12.5億円」の価値よりも多いのか、少ないのか
を悩んでいるということと同じです。
一年の時間の価値はどれくらいか実感できましたでしょうか。
昔の私は時間を無駄遣いしてしまった
昔の私は本当に時間を無駄に使っていたと今では本当に後悔しています。
その経験があったからこそ、今では時間を無駄にしないようにしようとしているので、その経験は無駄ではなかったわけですが、やっぱり時間を無駄にしました。
- 睡眠を削ってまでやった麻雀
- 眠くて授業に出ても寝てたり、寝坊して大学に行かなかったり
- やったところで麻雀のスキルが上がったわけでもない
- 真剣に取り組まず、ただ楽しい、ストレス解消のための娯楽だった
- お金欲しさに楽で簡単でスキルが増えるわけでもないバイト
- ただただ時間がすぎるのを待っていたバイト
もう一度学生時代に戻ったら絶対にあのような生活を送りたくないような生活をしてしまっていました。
でも学生時代は精一杯生きていたし、ものすごく楽しかったような気もします。
では、なぜそんな時間の無駄遣いができてしまったのかというと、若ければ若いほど寿命までの期間が長いので、「死」というものが身近な存在ではなく、他人事のように思えてしまうからではないでしょうか。
社会人になって、人生経験を積むと葬式に出席した際に、いつか自分の番が来るんだろうなとうすうす感じてきます。
しかし、それでもまだ「死」は他人事のように感じます。
この「死」を他人事のように感じているせいで、「死」はいつかは来るんだろうけど、自分には関係のない遠い先に起こるイベントのような錯覚を持っているのではないでしょうか。
だから、「残りの寿命はいっぱいあるし」とどんどん無駄遣いをしても平気なのです。貴重な時間をダラダラTVを見たり、しかもそれがただTVがついているだけで、見たい番組でもなく。
好きな人ならともかく、誰かもわからないタレントさんがワーキャーしゃべっているのをただぼんやりと眺めている時間。
その時間は100万円以上の価値がある時間とも自覚せずにただただ浪費していく。
そして時間がなくなってくると、
- 勉強をしてこなかったからいい会社に就職できない
- 持っているスキルが何もない、どうしよう
- スキルがないから給料が低い
- 自分が悪いんじゃなく、社会のシステムが悪い
などと言うようになってきたらもう黄色信号です。
ここでまたちょっとした例え話をします。
あなたは一日86,400円もらえます。
次の日に繰り越すことはできません。
自由に使ってください。
と言われたら、テンション上がりますよね。
次の日に繰り越せないならどうにかして全部使い切ってやろうと思いますよね。
10円でも余ろうものなら駄菓子屋で食べたいわけでもない10円のガムを買ってもう無理だってところまで使い切ろうとすると思います。
最後の最後はコンビニの募金箱へ入れて残金を0円にするでしょう。
しかし、「86,400円」を「86,400秒」に変えたとたん使い切ろうとしなくなるのはなぜなんでしょうか。
一日は「86,400秒」です。先ほどの例と同じく、次の日に持ち越すことはできません。
時間はお金よりも貴重であるにも関わらず、どうして時間は使い切ろうとしないのか、本当に不思議なものです。
あなたはハイテンションであるべき?
あなたは20才で100歳の老人からの「10億円」交渉を断りました。
では逆にあなたは100歳の老人だとしましょう。
そして、奇跡的に「10億円で身体を交換」してくれる20歳の男性が見つかりました。しかも健康です。
あなたは喜んで10億円を払います。
そして手術台の上に乗って、20歳男性との身体交換の手術をします。
目が覚めて、20歳の身体を手に入れたあなたはどう思いますか?
私なら、
「うおおおおおおぉぉぉ!!!やった!!!やった!!!健康で走り回れる!!なんて最高なんだ!!!」
とそれは考えられないくらいハイテンションで走り回るでしょう。
資産が10億円から0円になったなんて全く問題ありません。
なんなら「また稼げばいいっしょ」と思ってるくらいです。
こんな最高に幸せなラッキーな出来事はないですよね。
ではもし、20歳の男性ではなく、現在のあなたと同じ年齢の人が「10億円くれるなら身体を交換してもいいですよ」という人が現れたらどうでしょうか。
「〇〇歳(あなたの年齢)でも助かるよ。ありがとう!」
と交渉が成立するはずです。
さあ、あなたは100歳から手術をすることによって、今のあなたの年齢の身体を手に入れました。
手術の感想はきっと先ほどの私と同じだと思います。超絶ラッキー!!!と思いますよね。
これを読んでいるあなたは手術後のあなたです。
先ほどと今現在のあなたの違いは、「100歳まで生きた記憶がなくなっている」ということだけです。
しかし、この記憶がなくなっていようが大した問題ではありません。あなたは若返って超絶ラッキーな出来事があって、今、最高にハイテンションで喜んでいるはずです。
今のあなたはテンション高いですか?
今、健康でいられることがとてもありがたいことに気が付いていますか?
そんな健康な身体でダラダラと貴重な時間を浪費していてもいいんですか?
時間はあっという間に過ぎていく
40代半ばに、「時間の経過が加速度的に早くなっていく」と感じています。
甲子園の選手が先輩であり、いつの間にか同世代の選手が出てきて、そして後輩になり、いつの間にか10歳下、子供の年齢より下になり…
と本当に時間があっという間に過ぎていってしまいました。
「大学卒業してからあっという間に時間が過ぎてしまったよ」と父に話したときに、こう言われました。
「50代、60代はもっと早いぞ。覚悟しろ。」と。
恐ろしすぎて時間を無駄遣いなどできません。
2012年の時に「悲報 21世紀の1/8が過ぎ去る」というスレッドを見つけたときに、
「うわ、まじかよ。もう2000年からそんな時間が経ったのか」
と驚いた記憶があります。
そして今は2023年。
「21世紀の1/4」が過ぎ去ろうとしています。ついこの間1/8で驚いていたのに…
100年前なんて歴史の教科書くらいでしか実感していませんでしたが、この調子じゃ100年なんてあっという間です。
本当に恐ろしい…
生きていくためのお金は超大事
ここまで「お金」よりも「時間」が大事だ!と力説してきましたが、いくら時間があっても現代社会では最低限のお金がないと生きていけません。
死んでしまったら「寿命までの時間」を一瞬で失ってしまうわけですから。
ここでいう「お金」とは「生活するため最低限必要なお金以外」のお金のことを意味しています。
「そんなのわかってるよ」と思いますが念のため書いておきます。
- 時間はお金には代えられないくらい大事な物
- 今のあなたは「100億円払っても欲しい身体」を持っている
FIREを目指す皆さんは「時間」、「動ける身体」という非常に魅力的な財産を持っています。
しかし、「時間」は有限であり、あっという間になくなってしまいます。
どんな時間の使い方をしようが自由ですが、後になって後悔をしないように時間を有効利用していきましょう。
健康な身体も永遠ではありません。
年をとるにつれて、基礎代謝が落ちたり、生活習慣病によって異変が起こってきます。
100億円を払って手に入れた身体ですから、しっかり毎日整備しましょう。
健康で自由な人生を共に歩んでいきましょう。
無限の時間と健康とお金が欲しい管理人:TOMI